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会長挨拶

第12回日本統合失調症学会

会長 兼子 幸一

鳥取大学医学部脳神経医科学講座精神行動医学分野 教授

第12回の日本統合失調症学会を2017年3月24日(金)~25日(土)に鳥取県米子市で開催いたします。

本学会の特色は、専門職による先端的研究の推進とともに、当事者や家族と協働で統合失調症に関係する様々な問題に取り組んでいこうという理念と姿勢にあると考えています。いわば、精神医学だけにとどまらず、幅広い専門分野や当事者の語る体験も取り込んだ総合科学としての統合失調症学を目指す学会とも呼べるでしょうか。第11回大会の福田正人・会長は、プログラムや運営方針においてこうした方向性をさらに鮮明に打ち出され、自己決定に基づく当事者のライフスタイルを支える拠り所としての「リカバリー」概念の啓発、そして学会自身のあり方の発展に大きく貢献されました。

第12回大会のテーマは、「ひとりひとりが輝くために…~羽ばたこう、次なるステージへ~」です。統合失調症では、個人ごとの精神症状や認知機能障害の特徴に加えて、様々なパーソナリティ、養育・生活環境に基づく特徴が経過に影響するため、多様な治療や支援が求められることになります。定量しがたい要素が主体をなすこの病において、個別性を理解するためには当事者、家族、支援者の語りに耳を傾けることは不可欠です。他方、個別性への配慮があれば、当事者は勇気を出して目標に向かって自ら飛び立ち、自己効力感を高めることができるのではないでしょうか。総合科学としての統合失調症学が求められる所以であり、この点が本会の第一の目標です。

統合失調症の基礎および臨床研究は、遺伝子から社会機能の研究に至るまで異なるレベルで、それぞれが細分化し、方法論の制約を受けながらも着実な発展を続けています。しかし、少し離れたレベルの研究成果でさえ、それらを統合して臨床的意義につなげることが難しい現状にあることもまた事実です。本会の第二の目標としては、近接したレベルで研究成果を統合する議論の場を設け、少しでも統合失調症の全貌に近づくための歩みを進めることです。

本学会の理念を踏まえたうえで、2つの目標を目指した学会を開催できることに責任とともに喜びを感じております。当事者の自己効力感の回復と統合失調症学のさらなる発展のために、是非とも御参加頂き、活発な討論が繰り広げられることを期待します。